
初めて公開されたニキビ予防法
親の教えと、自然に大人のまねをするようになった行動は、心の奥にどうふるまうべきかという指示、自分を批判する声、つまり無意識のうちにいい人であれ、という教えをしっかり刻み込んできた。
今でも人に接する瞬間に、こんな声が頭のどこかで聞こえるはずだ。
うまくやり遂げよう。
いつも友達には「イエス」と答えよう。
利己的になってはいけない。
つねに冷静でいよう。
人の気持ちを傷つけるようなことをけっして言ってはいけない。
困っている人を助けよう。
苦しんでいる人をいたわってあげよう。
いつもいい人でいよう。
筋道立てよう。
いい人でいることがすべて悪いのではない。
たとえば、いい人はいつも気をつかうが、心理学者によると、他人を思いやれる人は利己的な人と比べて健康で幸せだという。
また、人がよければ、批判されたり恥ずかしい思いをしたり、拒絶されることもないし、すばらしい人だろうと思ってもらえる。
さらに、思いやりや礼儀正しさは、人間味あふれる社会へつながり、秩序があるもっと暮らしやすい世界をつくる。
滅多にないが、ここぞという重要な場面では、人に勇気を与え、大胆にさえする。
つまり、いい人でいることは何かと役に立つ。
こういったプラス面はほめるべきだ。
問題なのはマイナス面で、予想以上に犠牲を払うことだ。
2つの勘違いは、完壁主義とがんばりすぎについてだが、どちらも自分をへとへとに疲労させる。
重荷となってのしかかり、まるで荷物を積み込みすぎた船が傾き、沈んでいくような気持ちにさせられる。
この2つの勘違いは、とくに避けにくいし、ほかの7つの勘違いの原因になりやすい。
だからこの2つをやめられれば、そのぶんのエネルギーを残りの勘違いの対処にまわせる。
自分が何をしたいかを言わない、怒りを抑え込む、理不尽な言いがかりを真に受ける、人を傷つけまいとうそをつくなどの勘違いは、自分の感情に正直でないためであり、本物の誠実さを失ってしまうことになる。
いい人は、人間関係には感情表現が大切だと思っていても、欲望を抱いたり、怒りを感じたり、自制できないのではないかと不安になる。
ときには心の奥深くに感情をしまいこみ、それがあることさえ気づかずにいる。
仮に感情が噴き出しても、その激しさと大きさがとても手に負えないと思うだけだ。
自分の感情に気づかない、否定する、隠す、とらわれる、悩むといった気持ちの根っこには、たいていは不安がある。